ΕΚ ΤΟΥ ΜΗ ΟΝΤΟΣ

熱い自分語り

【歌詞和訳】Hoagy Carmichael & Mitchell Parish / Stardust

 初めてこの曲に触れたのは、中学生くらいの頃でしょうか。当時、夕方にやっていたミュージックフェアで、過去のお宝映像特集みたいのをやっていて、その中で、かの美空ひばりがこの曲を歌っているのが流れたんですね。それでいっぺんにこの曲に引き込まれてしまいました。数え切れないほどのアーティストがこの曲を演奏していますが、未だに自分にとってのベスト・アンド・ブライテスト美空ひばりのバージョンですね。次席はと言うと、まあ、最後で分かります。
 作曲は皆様おなじみホーギー・カーマイケル。作詞はミッチェル・パリッシュで、この二人がタッグを組んで作った歌は結構多いみたいです。このブログでは以前にこのコンビの曲として”Deep Purple”を紹介しています。それで、このふたつの歌詞を比べてほしいんですけど、これ、全く同じ状況を歌った曲なんですよね。時刻は真夜中、失恋した男が庭に出て物思いにふけっていると、ふいに記憶の中から愛した人が現れて、あたかも愛が復活したように感じる。でも、それもすぐにかき消えてしまう。そういう、まったく同じシチュエーションをうたっています。また、両方の歌詞に”garden wall”、「庭の壁」という単語が使われているのも特徴的ですね。ラブソングでこの単語が使われるのって非常に稀だと思うので、まさしくパリッシュ印みたいなものなのでしょう。シチュエーションや単語の観点から見て、これはもしかしたら、パリッシュ自身の体験や記憶に基づいてるんじゃないかしらと勘ぐりたくもなってきます。このひとについて、もちっと調べたくなってきました。
 さて、そんな名曲ですが、日本のお年をめした方にとっては、非常に懐かしい、ポピュラーな曲なんじゃないかと思います。なんてったって、あの伝説の番組「シャボン玉ホリデー」のエンディングテーマとして使われてたんですよね。ザ・ピーナッツクレージーキャッツ、ダークダックスなど、素晴らしい才能を持った面々が画面を賑わせていたあの番組は、今みてもまばゆい光を放っています。戦後間もなくにあんなものが作れたのに、いまは何でこうなってしまったんすかねえ。まあいいや。シャボン玉ルルルルルルルシャボン玉ララララララララろーまーーーーーーんちっくなゆーめねっまるーーいすってきなゆーーーめねっりずむにのせーーてはこんでくるのねほーーーりでーーーーーーほーりーでーーーーしゃーーーぼーーんだーーーまーーーーーーしゃーーーぼんーーーーだーーーまーーーーほーーーりでーーーーーーーーー。

 

 

And now the purple dusk of twilight time
Steals across the meadows of my heart
High up in the sky the little stars climb
Always reminding me that we're apart

 

You wandered down the lane and far away
Leaving me a song that will not die
Love is now the stardust of yesterday
The music of the years gone by

 

Sometimes I wonder why I spend
The lonely night dreaming of a song
The melody haunts my reverie
And I am once again with you
When our love was new
And every kiss an inspiration
But that was long ago
Now my consolation
Is in the stardust of a song

 

Beside a garden wall
When stars are bright
You are in my arms
The nightingale tells his fairy tale
of paradise where roses grew
Though I dream in vain
In my heart it always will remain
My stardust melody
The memory of love's refrain

 

そして今、紫に染まる黄昏が
この胸に広がる草原を覆う
空の頂に、小さな星が昇ると
君と別れたことを、いつも思い出す

 

君は小路を彷徨い、遠くに去ってしまった
朽ちることのない歌を残して
愛は今や過ぎし日の星屑
もう過去となった年月の調べ

 

時折考えるんだ 独りで夜を過ごしていると
ある歌が心に浮かぶのは何でだろうって
夢見るときに、その調べが流れると
再び君が傍にいてくれるんだ
あの恋がまだ鮮やかで
くちづけを交わすたび、すべてが輝いていた頃のように
でも、それは遠い昔のこと
もう僕を慰めてくれるものは
星屑のような歌の中にしかない

 

星たちが瞬く頃
庭の壁際で
君は、この腕の中にいてくれる
小夜啼鳥が語るは 薔薇の花萌える
あの楽園の物語
この夢はとても虚しいけれど
でも、いつまでも心に残るだろう
星屑の調べが
繰り返される、あの恋の記憶が

 

永遠の歌声。


stardust

 

ハーモニーってのはこういうことよ。


スター・ダスト(Stardust) - ザ・ピーナッツ (The Peanuts)

 

 

ナット・キング・コールをしのんで ひばりジャズを歌う

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