ΕΚ ΤΟΥ ΜΗ ΟΝΤΟΣ

熱い自分語り

【歌詞和訳】Yellow Magic Orchestra / SIMOON

 Yellow Magic Orchestraがデビュー・アルバム「Yellow Magic Orchestra」を世に出したのが、いまから40年前の1978年のことでした。そこに収められた作品群は、誇張でも何でもなく、未だに未来の音たり得ています。きっと今から100年後も、これらの楽曲はリスナーに未来を届け続けるのでしょう。

 今回はこの「Yellow Magic Orchestra」の中から、大好きなSIMOONを訳してみました。細野晴臣すっきゃねん。これに先立つ南洋三部作や、高橋幸宏の「サラヴァ!」に収められたMood Indigoなどで積み重ねてきたものが、うつくしく結晶したような楽曲だと思います。そして、そんな楽曲に捧げられたChris Mosdellの歌詞がまた素晴らしいんスよ。ここで一応日本語にしてはみましたが、ぜひ皆さん、英語辞典を引きながら原詩を味わってみてくだせえ。

 

 

Hot starlight where a blue moon
Dreams on the sheikh and she steals a night kiss
Baby's a belly dance
Mirage romance in Casablanca

 

Frankincense in the tresses of her hair
They ride the night on white mare
Her perfume drifts
On the Arabian air from the heart of the harem

 

He carries her off down to palm-breeze oasis
Behind a sand dune croons
She with her Eastern promise
Secrets in the sand

 

Oh, she's only a desert song

 

熱き星影
蒼き月が夢見る処
夜に交される接吻を シェイフと彼女は盗み去る
愛しい人のベリー・ダンス
カサブランカの情事は蜃気楼のよう

 

彼女の豊かな髪に宿りし乳香
ふたりは白馬に乗って夜を往く
ハーレムの奥より アラビアの風に乗って
彼女の芳香が漂ってくる

 

シェイフは彼女を連れ去って シュロの葉そよぐオアシスへ
そこは砂丘の歌に隠れし場所
東の国の戒律と
砂の秘密を纏いしひとよ

 

ああ、彼女は砂漠の歌に過ぎない

 

 

ボーカロイドの発明により、YMOのコンセプトはようやく完成されたというが定説です。


Vocaloid Hatsune Miku - SIMOON (YMO)

 

 

 永遠の未来。

Yellow Magic Orchestra

Yellow Magic Orchestra

 

 

我らがセニョール・ココナッツによるラテン楽団風カバー。これのSIMOONはマジですごい。まるでこっちが原曲で、YMOがそれをテクノカバーしたとしか思えなくて笑える。

プレイズYMO

プレイズYMO

 

 

SIMOONは入ってないけれど。

Hatsune Miku Orchestra

Hatsune Miku Orchestra

 

 

隠れた名盤。これのSIMOONカバーが本当に絶品なんですよ。78年のSIMOONが、正しいかたちで2001年のものへと整えられたというか。頑張って探して、ぜひ聴いてみてください。俺はBOOKOFFで見つけました。

ライディーン・エレクトーン

ライディーン・エレクトーン