ΕΚ ΤΟΥ ΜΗ ΟΝΤΟΣ

熱い自分語り

自分語り

須賀敦子と俺

「コルシア・デイ・セルヴィ書店をめぐって、私たちは、ともするとそれを自分たちが求めている世界そのものであるかのように、あれこれと理想を思い描いた。そのことについては、書店をはじめたダヴィデも、彼をとりまいていた仲間たちも、ほぼおなじだった…

melancholy, around the world

大学前駅に着いたとき、時刻は五時を回っていた。改札を出ると、授業の終わった学生の群れが、まるで何の悩みもないみたいに笑って話し合いながら、いまさっき俺が出てきた改札にみんな吸い込まれていった。その群れは駅の出口を抜けても、大学へと続く細く…

ΜΑΚΑΡΙΟΙΟΙΠΤΩΧΟΙΤΩΠΝΕΥΜΑΤΙ

ちいさいころはかみさまがいて。 むかし、神谷美恵子に傾倒していた。どこでその名前を知ったのかは今では覚えていない。もしかしたら、松岡正剛の千夜千冊あたりで存在を知ったのかもしれない。ただ、深くはまり込むきっかけになったのは、今は亡き旧名取市…

不眠無不眠無不眠無無

眠れない。激務とストレスにより眠れない。最近は睡眠不足が続くと心臓がキューッと締まるような痛みが一瞬発生したりする。不整脈だろうか。そのうち致死性不整脈やら心不全やらでぽっくり死ねるんだろうか。早いとこ死んでこんな世の中とはオサラバしたい…

慟哭青春司法もの

東京がニコニコ超会議で沸き立ち、ねずみさんたちが生(?)のらきゃっとと会話してガチ泣きしていた昨日今日、俺はいつものように休日出勤して希死念慮を増大させていた。今日に至っては別のチームの先輩が急に異動になることが判明し、彼女が担当していた…

The Things I Did Last Summer

今日は仕事が半ドンだった。帰りに会社近くのイオンに入ってるTSUTAYAを物色してたら、奇跡的に『君の名は。』が一枚残っていた。即座に借りて、スーパーで鯵の南蛮漬けを買って、帰って飯食ってから久しぶりに観た。大体一年ぶりくらいだろうか。記憶に違わ…

続・古本を売りに

She walks in the field that's just across the wayAnd picks all the flowers that brighten up a day.And the blue velvet cape that she wore around her neck,And the red in her cheeks gave a Rag Doll effect.The wind in the trees sings a sad, sa…

古本を売りに

今月に入って、大学の研究で使っていた本を片っ端から売っている。県内には人文系の研究書や洋書を正当な価格で買ってくれるような古書店は存在しないっぽいので、片道一時間かけて他県まで売りに行く。旅行用のキャリーバックに本をパンパンに詰めて、ゴロ…

太白図書館にまつわる自分語り

勉強をする時、俺はとにかくテキストを音読する。英語でも現文でも世界史でも何でもそうだ。口に出して読まないと、きちっと血肉になってはくれない。だが、残念なことに予備校の自習室は音読禁止だった。一度こっそり小さな声でボソボソと音読したことがあ…

市民図書館にまつわる自分語り

思えば、これまでの人生で、ずいぶんと色んな道を走ってきた。国道、バイパス、裏道に獣道。靴底や自転車のホイール越しに感じたそれらの道の感触は、俺の中のいちばん深いところに沈み、今もなお、耳をすませば辛うじて聞こえる位の微かな声で、何か楽しげ…

泉図書館にまつわる自分語り

その朝、唐突に学校をサボろうと決めた。確か高校の決まりでは、三分の二以上出席していれば進級・卒業できるはずだった。一日くらいサボっても死にはしない。なら今日はサボろう。そう決めた。 何食わぬ顔で朝食を食べ、何食わぬ顔で弁当を受け取る。まずは…

若林図書館にまつわる自分語り

家から絶妙な距離だった。自転車で40分くらいだったろうか。橋を二つ越えると、街中なのに緑がやたらに多い場所がひらく。まず目に入るのは長崎屋。それからバイク屋。車屋だったか? 少なくとも、レッドバロンでないことは確かだ。そのまま真っ直ぐ行けば泉…

記憶と星座

ヨコハマ買い出し紀行ドラマCDオーダー13に入っているGONTITIのa summer’s melody。その歌詞で、自分の一番好きだったところに”to the sand and the sea”というのがあった。この”sea”の後の間に何とも言えぬ余韻があってよかったのだ。しかし、このたびa sum…

夜更かし気晴らしカントリーマアム

眠れない時には無理に寝ないで、勉強でもすればいいんだ。そう言っていたのは、高校の時の理科の先生だった。伊奈かっぺいをちょっとふっくらさせたような風貌で、ギターが大好きな音楽狂だった。よく授業にギターを持ち込んで、化学や生物の事項について、…